Vladimir氏 死去・・?
Vladimir このハンドルネームにピンとくる人はアングラサイト巡りをしたことがあるにチガイナイ・・・
ワタクシもおもしろがってアングラサイトばっかり覗いていた時期があります・・
第1次ホームページブームな頃だったと思うので、’97〜98年頃だったかな?
ワタクシはワレモノのありかだとかS&Nをググったりとかセコい方面ばっかりでした(笑)どこかのBBSのログインパスワードを割り出して侵入するとか、大企業のサイトにこっそり侵入するとかそんな勇気のいる悪戯をする度胸も暇もありませんでしたから・・(当時はまだ取り締まる法律もありませんでしたが、ワタクシはそのころすでに十分に大人で勤め人でした)
まあ、ワタクシが10歳若ければいろいろやっていたかもしれません。だって超面白そうです。魅力的な遊びですわ・・パスワードクラッキングw
1200bpsのころのBBSとかのまるでマクロな壁のようなログイン画面(と言うよりコマンドラインだよなあれは)の雰囲気のイヤだったことと言ったら、大きなビルの受付で無言で追い払われているような取りつく島の無い絶望感を感じさせられましたよね
正規のパスワードでログインできただけでとほっとするというのは、人間に対するインターフェイスとして原始時代だったのではないかとさえ思いますw
ただ、Vladimir氏あたりはWeb以前のいわゆるパソコン通信の時代からの歴史的とも言えそうなハッカーだったとのこと、どういう経歴の人なのか全然知りませんでしたが、語学力があったようで「外国の」企業や政府などのサイトに侵入したりちょっと恐いところまでイってしまうスゴい人だったそうです。
ワタクシが知った頃にはすでに北朝鮮がウンヌンとか話しが凄まじく特殊で、そんなとこのシステムから持ち出したファイルとかそりゃあスゴいんだけど中身に全然興味が持てないという・・素直にスゴいとは思うけどあまりに特殊でかかわるのはコワいなゴメンナサイwと言った感じでした
パソコン通信(死語w)はたとえばBBSならつなぐためにはそのアクセスポイントの相手モデムの電話番号にこちらのモデムから電話をかけて接続,ログイン手続を経て中に入るのが通常でしたね(さらに古くは音声カプラー!300bps・まさに前世紀の遺物だぞw)・・電話代がかかるのでログインはできるだけスクリプト化して最短時間でログインするようにしているのが当時の通信ソフトの必須機能だったと思います。
なのでVladimir氏などはログインパスワードを破るためにはずっと電話をつないでいないといけない訳なので、電話をタダがけする能力を持っているか、電話代を全く気にする必要のない環境を持っているかでないとパスワードクラッキングはやってられなかっただろうと思います。
ワタクシはインターネット接続以前はワープロのパソコン通信機能(DOSが走った・マジで1200bps)で、せいぜいNiftyServeとかPC-VANとかでBBSを覗いている程度でした。
パスワードクラッキングなんてしようと思ったら、当時の時点で電話代を覚悟した上でBasicとかプログラムが書けてオリジナルのログインマクロ(パスワードリスト連続入力機能付!)など作れないと・・だろうと思ってました。まあ、当時はパスワードも1234だとか0000とかセキュリティ意識など無いも同然の牧歌的な状況もありましたが
なんせそんなことして入り込んでみて何が面白いの?って思われますよねぇ まさに「究極のオタク」の面目躍如な社会の片隅感ハンパない・・・ワタクシは付いていけませんでした(笑
そういったハッキングをしている人たちは、まさに人知れず恐るべき時代の最先端に突出していた訳ですけど、ワタクシはマニアックにもほどがあるだろー?と感じてました(笑
当時,パソコン自体ハゲシク門外漢だったワタクシにはヘタの横好きににすらほど遠い世界でした。
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インターネット時代になって、アングラサイトをおもしろがっていろんなハッキングツールやハッキングのやり方マニュアル(ああ、「離乳食」KuRaRe氏とかあったなあ)なんか読みあさってましたが、
そのてのBBSでVladimirという名前をちょくちょく目にしました。ちょっと格が違う感じでしたが、そのうちにかれはホームページ制作会社をはじめたことになっていたようです。顔はおろか本名も歳もちろん知る由もなかったのでまさに風の噂でしたが・・
2000年に不正アクセス禁止法ができてからはハッキングはやめてしまったそうです。大人ですね。
9月30日ころの各ネットニュースに流れている記事によると、内閣情報調査室やアメリカ国防情報局(DIA)から依頼を受けて中国北朝鮮の情報の収集・提供をしていたそうです。
五カ国語を使えたそうで、世界のハッカーと交流があり・・・その世界では世界的に知られていた。ある種の天才ですね
コンピューター系の出版社にも名が知られたのでしょう、その後彼は「スーパーハッカー入門」「チャイナ・ハッカー」などの本を執筆出版しています。
天才的なハッカーですから、その手口を知っている以上セキュリティ側に回れば超強力になりますよね。また、侵入者の割り出しもマジックのごとく・・だったんでしょうね
2014年にアメリカ政府は、中国人民解放軍サイバー部隊の幹部を起訴しましたが、Vladimir氏が人民解放軍サイバー部隊のハッキング実行者名と所在地までも調べ上げて協力したそうです・・・
また、あのアノニマス(ハッカー集団で有名でそ?)が日本へ攻撃しようとしたのをやめさせたこともあったとか(驚
警察庁・防衛省のサイバーセキュリティ部門の関係者もVladimir氏に教えを乞い、ハッキング技術を学んだとか(ハッキング技術はセキュリティ技術と表裏関係でござんしょ)で、Vladimir氏が一般の人の知ることも無いような世界で日本のサイバー防衛技術のレベルを引き上げてくれていたのですね。
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ただ、このニュースの出たタイミングがちょっと気になる。
例の安全保障関連法が9月19日に成立し、30日に官報に掲載されて公布されました・・
その30日にこのニュース。Vladimir氏が亡くなったとされるのが8月末だったとのことですが、どうとるべきか。
物騒なことを書きますが、まさかまさか解放軍工作員に暗殺されたんではないでしょうね?
このVladimir氏のニュース、亡くなられたのならもうちょっと具体的な内容があってもいいと思うのだが、噂のようなぼんやりした内容なのだけど・・ 死んでいるのを家族が発見したとのことだが司法解剖もせず荼毘に付されていて死因も不明のまま・・本当に亡くなったんですよね? 死んだことにしてなんかするんじゃないですよねー?
・・安保関連法確定したから彼を失っても日本国は一歩も引かぬとの意思表示?
日本国政府がcyber warに関しては攻撃に転じるつもりなのかもしれませぬ
左翼は全然反応しませんがw、兵器を持って行きはしないがちゃんと被害の出る戦争ですぞ
また、数日前にNHKでサイバーセキュリティ専門家のドキュメント番組を放映していました。彼のもとで若い技術者男女がセキュリティ技術(肝心なのは考え方のようでしたが)を学ぶ姿が映っていましたが、彼らはこの仕事に手応え・やりがい・使命感を持っていたと思います。
ワタクシ,彼らの姿がちょっと羨ましく感じた次第でございます
ワタクシはこういうのは、プログラムや技術情報を知った上でそれを悪用する方法を思いつく悪賢さが無いといけないような気がします。一人気がついてニタリとほくそ笑むような・・ねw
一時的に悪人になるのですよ。その悪意を私欲に使うか、攻撃してくるヤツに向けてやるか、ですよ。
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