田舎に戻って後悔? 2年がたちました

2019年9月4日

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田舎に戻って後悔したか? ・・したようなしてないような、なんともいえない感じです。

東京のアパートをけっこう勢いでw引き払って地元に帰郷したワタクシですが、2年と2ヶ月ほどたちました。

つい先月半ばまで実家にいたのですが、父親にたまりかねて同一市内ですが引越ししました。(後述)

この2年は目が回るような環境の変化に振り回されて恐ろしくあっという間でした。

実家なので家賃が要らないので経済的なプレッシャーは少なくなって、ほっとした部分もあったのですが(一応家には数万円は入れていましたよ~)、父との関係性のほうがはるかに大ごとでした。

帰郷した大きな理由は、母親に肺がんが見つかって入院したことだったのです。

母の肺がんはステージ3と4の間ぐらいだったのですが(肺の中で転移があった)入院して放射線と抗がん剤の治療を一月ほど行いました。

退院後は予想どおり抗がん剤の副作用が出て、食欲が無く味覚異常が出て食が細くなってしまい痩せてしまい、寝込んでいることが多くなってしまいました。

ワタクシは、ネットでいろいろ調べた結果、漢方薬の「補中益気湯」が、抗がん剤の副作用に負けずに食欲を出させて体力の回復に効果が出た人が何人もいることを知りました。

実は補中益気湯を以前に体感していました

何年も前ですが、ワタクシは体力が落ちてしまったのか夕方になると仕事中にもかかわらず、うとうと居眠りをしてしまうという「これはまずい」と我ながらショックを受ける事態に陥っていました。

真剣に何かいい方法はないかといろいろ調べた結果、この「うとうと居眠りをしてしまう」という症状にどんぴしゃで効果があると謳っているのが「補中益気湯」だったのです。

実際に、この補中益気湯(私が買ったのは錠剤でしたが)を能書きどおりに飲んだところ、2~3日目には見事に効果が出て夕方になっても集中力は落ちず、仕事をする感覚が10年前の私に戻ったかのような感覚を覚えたのでした。

この経験があったので自信を持って母に勧めたのですが、放射線治療直後だったせいか唯一の?副作用の間質性肺炎になりかけたようで、熱が出てしまい中止せざるを得ませんでした。

しかし体力の衰えは待ってくれませんので、同様の効果がありながら間質性肺炎の副作用の無い「人参養栄湯」に切り替えて体力の回復を図ってもらいました。

その後 、放射線治療の影響が収まるのを待って数ヵ月後に再度、少しずつ補中益気湯を試してもらったところどうにか効果が出てくれてほっとしました。

その後、母の肺がんはよくなったわけではありませんが、悪くもならず悪く言えば膠着状態、よく言えば安定していました。

しかし毎月の定期検査で脳に小さな転移が見つかって、放射線で即治療したりするなど安心はできていません・・

そして、今年に入ってからついに分子標的薬による治療に踏み切っています。(治療といっていますが、寛解を目指すものではなく延命が目的です)ワタクシは、治って欲しいのですが!

・・・

こんな状態で母はステージ4の肺がんでありながら案外と普通の生活を送っています。ときおりの入院以外は普通の行動をしており、ワタクシも心配やプレッシャーをあまり感じることも無く過ごしておりました。

しかし、ワタクシをはじめ母や妹に日常的にいやな思いをさせているのが父の言動でした。

田舎に戻って後悔しかけた父の異常

帰郷してみると父親がごく初期の認知症を発症していたのです。
ほんの初期とはいえ認知症になると、こうまで暴言を吐くようになるのかと・・

物忘れがひどく、アレが無いコレが無い、物置の鍵が無い、ロッカーの鍵が無い、お前どこへやった!お前が盗ったんだろうが!・・

自分でどこかにおいてしまったり、しまいこんだりしているのですが、そのこと自体をまるごと忘れています。なので、記憶に手がかりすら出てこないので誰かがやったに違いない、家の中にもう一人誰かがいる!と考えています。
その誰かというのは、自分自身なのですが、得体の知れない他人と感じているようです・・

認知症の症状でよく知られているそうですが、一番顔をあわせる家族を最も疑うのだそうです。

ワタクシは、出版製作業(DTPオペレーション)で自営なので自宅で仕事をしています。
なので1日中家にいます。

これが父は気に入らないようで、口で言っているだけで働いてないのではないか、近所からは仕事もせずにずっと家にいると思われて恥ずかしいと感じているようでした。

しかし、仕事を説明してもPCの画面を見せても理解できないようで、ワシを騙しにかかっとると邪推する始末・・

そして、金が無い、なくなっとる。家族だから言わないようにしていたが、お前だろうが、警察に言えばよかった・・何しに帰ってきた? 親の金盗んで嬉しいんか!・・暴言の数々。

しまいに、お前と母が手を組んでわしの金を30万も盗ったろうが! 二人とも出て行け!・・

妹も辟易しているようです。妹は勤めに出ているので父と顔を合わせる時間が少なめなので、どうにかもっているような感じです。父を嫌っているのも感じますし、時折父と激しい口げんかをしています。

もちろんワタクシは、父のお金に興味などありません。自分の金なのですから自分で管理して好きに使えばいいと思うのですが、それもできていないのです。

お前が帰ってきてからこんなことになった、お前に違いないなどと、もはや言いがかりです・・
ここには書くのをはばかられるような暴言や、中傷するような発言を繰り返してきます。

2週間程度ごとに怒り出して疲れるまで怒鳴り散らす・・疲れ果てましたよワタクシは・・

母も夜はぐっすり眠って体を休めたいのに、父は深夜に起きだしてきてはわざわざ母を起こしてあれが無いこれが無いと、昼間言えばよいのに母の睡眠を妨害する。

家の中はいつも父の様子をうかがい、ぴりぴりとした不穏な沈黙と父の怒声がひびく状態になってしまっていました。

そんな状態が1年半におよび、ワタクシも家を離れる決心を固めたのです。
母も、ワタクシに対する父の暴言にいたたまれない思いをすることも減るだろうと思います。
妹も、ワタクシが帰ってきたことで父の暴言が頻発して迷惑しているでしょうから少しは楽になると思います。
父もワタクシとの距離を開けたほうがお互いに楽になるだろう、そう思ってのことです。

7月末から部屋を探し始め、8月のお盆前に部屋を契約・引越しを一気に行いました。
また家賃のかかる生活に戻ってしまったので、一段と仕事に集中しないといけませんが・・。

一番の心配は、肺がんの身で認知症の初期の父の面倒を見ている母です。

ワタクシは、母には父よりも長生きして欲しいと思っています。
父に悩まされずにすむ自由な時間を過ごして欲しいと思っています。

生活肺がん,認知症

Posted by viragojog